着物と茶道 日本の文化ブログ

月別アーカイブ: 2021年12月

2021年の終わりに

DSC_30082021年も、終わろうとしています。

今日は、加古川にある菩提寺に、今年最後のお墓参りに
行って来ました。

いつも、裏口から境内に入るので、正門の裏側に、風神雷神図が描かれているとは知りませんでした。
今日、初めて発見しました。

青龍山真福寺の門

DSC_3009昨年からのコロナ騒動は解決していませんが、何とか、着付け教室も、茶道教室も
コンスタントに続ける事が出来ました。

そして勿論の事、我が家は夫婦二人共、元気で一年を締めくくる事が出来そうです。

過ぎてみれば、今年もあっという間の1年でしたが、それなりに波風は起きていました。

前半は、私が、趣味のボーリングでスランプに陥り、苦しい日々でしたが、何度か
個人レッスンを受けて、今は、危なっかしいですが、スランプからの脱出課程に
あります。

 

 

DSC_3010後半は、島根県に住んでいる96歳になった実家の父が、いよいよ危ないかも・・・と
なってきて、繁忙期の仕事と重ならないかと心配をしましたが、回避出来た事が
何より奇跡的な出来事でした。

6か月前に着付け教室を休みと決めていた木曜日の朝に、父は息を引き取り、翌日の
金曜日は2か月前に、前撮りのお客様の予約が少ない事から、私だけ休みにしていた
日で、その2日間を使って、お別れの為の帰省が出来たのです。

母の施設の許可が出ず、私と母が会えない、という事で、私は告別式には出席せず、
金曜日のうちに帰阪してきましたが、土曜日からの仕事が待っている、という気持ちが
背中を押してくれて、帰って来る事が出来ました。

まるで、父に、「貴女は仕事をしてきなさい・・・」と言われたような気がして、
落ち着いて考えてみると、父から元気を貰ったような気持ちになりました。

しかも近年、夜の高速道路が怖くなってきていたのに、往復平気で運転していました。
これも、父が守ってくれていたのだと思います。

生きていた晩年は、会えなかったけども、亡くなってからは、よく夢にも出て来てくれるし、側で見守ってくれているのだな・・・と感じてきています。

 

12月の前撮りでは、20年近く一緒に仕事をさせて頂いてきた会社の方が来年早々の退職の為に、東京から会いに
来て下さり、又もや別れをしないといけない事になってしまいました。
色々、意見を聞いて下さり、有難うございました。
そして、私の鈴乃屋人生の大半に関わって頂き、お世話になりました。

 

DSC_3010こうして、お別れが続いて、まだまだ気持ちの整理もしっかりとは出来ていないうちに、

今度は突然に関東在住の友人の訃報の知らせが12月25日に飛び込んで来たのです。

還暦の記念に、これから先は、どんな事で会えなくなるかも分からないから、
会える時に、と言って関東からやって来てくれて、10名が我が家に集まり
同総会をしてから6年半。

本当に会えなくなってしまったのです。

スポーツウーマンで、一番元気そうだった彼女が、こんなに早く逝ってしまうなんて、
まだまだ信じられません。

その後、コロナが始まる直前に、関西に来てくれて、女性3人だけで、
仕事で行き慣れたホテルニューオータニで、食事をしたのが最後になりました。

今年の1月にも、電話で話をしましたが、今から考えると、その時も既に声に元気が無かったので、
私のどこかで気にはなっていたのですが。

しかし、こんなに早く逝ってしまうとは。

一報を聞いた時に、咄嗟に、私は彼女の分まで、きちんと生きなければいけない・・・と思っていました。
こういう感情が湧いてきたのも初めてでした。

後半は、こうして辛い別れが続きましたが、不思議な事に逆に私自身が生きていく為の元気も貰った気がします。

今は、この思いを来年にも繋げていきたいと思っています。

 

 

茶道稽古12月3回

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軸   【松樹千年翠】

花    侘助 蝋梅

菓子   六花(香月製)

稽古   初炭所望 台天目 盆点 後炭 重ね茶碗 千歳盆

 

 

今年最後のお稽古日でした

天気予報では、寒波だという事でしたが、この辺りには直撃は無く、雪交じりの冷たい雨は降りましたが、換気をしながらのしっかり暖房で過ごせました。

 

DSC_3004今日も、初稽古に向けての練習と、四科伝の練習としましたが、四科伝がかなりしっかり出来る様になっている事に喜びを感じます。

来年から、奥伝に入る方が3人あるので、頼もしくもあり、私も含めて、一緒に頑張っていきましょうね。

打ち込める事があるのは、幸せな事です。

来年も、元気で、美味しいお菓子とお茶が頂けますように!!

ろあん 松田

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今日は、お向かいさんからの招待で、篠山にある【ろあん 松田】というお蕎麦懐石のお店に行って来ました。

篠山には、若い頃はよくドライブがてら、車を走らせましたが、こんな奥にまで入ったのは初めてでした。

自然豊かな山間に佇む古民家を改装した建物で、勿論、今風にテーブル席になっていましたが、太い梁や、茶室であったであろうお部屋もあり、昔のお部屋の形を想像してしまいました。

ウ~ンというか、私としたら、昔のままのお部屋が見たかった・・・というか。

 

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始めに透き通ってまったりした玄米スープが出て、途中は地元で採れたお野菜が彩りよく盛られた一品が、箸休めの様に出されましたが、メインは3種類のお蕎麦と蕎麦手巻き寿司でした。

2年前から、計画をして頂いていたのに、コロナで行けなくなり、ようやくかなった食事会でした。

1種類目のお蕎麦は、ソバの実の中心部分だけを使った物でとても繊細な口当たりのものでした。ワサビだけで頂いてみました。

2種類目は、蕎麦殻も一所に引いたもので、しっかりした口当たりで、塩だけで頂きました。

3種類目は、極細麺で、私はかぶら下ろしを付けて頂き、始めてたれを付けて食べてみました。

 

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4種類目といえるのかどうかですが、蕎麦にお酢が練りこまれていて、蕎麦寿司にしてありました。
糸生姜と焼きアナゴが一所に巻かれてあって、香ばしいノリのお味とコラボして、絶妙な美味しさ。絶品でした。

 

最後のしめは、酒蒸し饅頭とお抹茶です。

 

 

 

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床の花は、盛り沢山で、蝋梅、香水仙、菊、南天、
珍しい物としては、青文字が入っていました。

私も、青文字を見たのは久しぶりです。

お蕎麦を、一皿ずつ舌の上で確認しながら頂き、景色を楽しみ、お花を愛でて、楽しい時間を過ごせました。

久しぶりに、プロの味を頂き幸せでした。
ご馳走様でした。
そして、有難うございました。

茶道稽古 12月2回目

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軸  【無事是吉祥】

花  曙椿 蝋梅

菓子  聖夜(福助堂製)

稽古  行の行台子 大円之草 盆香合 薄茶 唐物 重ね茶碗

 

 

真冬に最高の香を放ってくれる蝋梅が咲き始めました。

まだ、葉は残っていますが、自然に取れるまで付けておく方がいいのかな・・・

曙椿も昨年は沢山蕾を付けましたが、今年は少なめなので、一つ一つがとても立派な蕾です。咲いたら、10cmくらいにはなるでしょう。

床には12月に相応しい軸を掛け、いよいよ、今年も押し迫ってきた感が満ち溢れています。
あらためて、じっくりと、軸の意味を考えてみたいものです。

生徒さんにとっては、奥伝の稽古はかなりのハードルの高さがあるのですが、同時に私にとっても、異なる奥伝を二つ同日に見ていく事は難関ではありました。
今年は、それを何とか行う事が出来た事が、私の成長でもありました。

生徒さんと一緒に、私も学んでいるのだな・・・と実感した年でした。

茶道稽古 12月1回目

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軸  良寛図【炊くほどは 風が持て来る落ち葉かな】小林一茶

花  曙椿 ヤマボウシ照葉

菓子 照葉(香月製)

香合 萩琵琶香合

稽古 初炭所望 薄茶 重茶碗 唐物

 

 

今日は、久しぶりに10時開始でした。

来年の初稽古に向けて、二人で行う初炭所望からお稽古を始めました。

又、四科伝の中で、一番簡単ではある【唐物】ですが、皆さん、子習いのように、楽そうにお点前が出来る様になり、ほとんどお休みされることなく、真面目にお稽古に通って下さる成果だな・・・と嬉しくなってきました。
しかも、強制ではないのに、きちんと着物を着て、お稽古をされる方も増えています。

きちんと着物を着てお出掛けが出来る事じたい、中々の事ですが、着物姿で、茶道のお稽古が出来る様になるなんて、茶人としても一人前に近づいてきていますね・・・

【継続は力なり】

これからも、楽しみながら進んでいきましょうね。

最後は、大壁さんの二重太鼓の練習で締めくくりました。