着物と茶道 日本の文化ブログ

月別アーカイブ: 2020年11月

茶道稽古 11月(3回目)

IMG_20201122_085218.jpg IMG_20201122_085227.jpg

 

軸   【閑座聴松風】

花    絞り西王母 ヤマボウシ

菓子   照葉(福助堂製)

稽古   初炭 盆点 盆略 行の行

昨日、庭の手入れが出来ていたので、今朝は一枚の葉っぱも無く、床花に入れる花だけの見積もりですみました。

早咲きの西王母が無くなりかけていますが、何とか、今日も丁度いい程度の物があり、真っ赤に紅葉している
ヤマボウシと添わせる事ができました。

 

IMG_20191118_172656.jpg

IMG_20191118_172656.jpg

お稽古内容は、ベテランさんの行台子を使っての【行の行点前】を中心に行いました。

テキストの無い、口伝のお稽古なので、自分でノートを作って
いくしかないのですが、3人さんが、お互いのお点前をじっくり見て、脳裏に刻み付けて下さったことと思います。

又、来月も予定しておりますので、頑張りましょうね。

庭の花

IMG_20201121_140338.jpg IMG_20201121_140221.jpg IMG_20201121_140251.jpg

 

今朝、庭への出口のカーテンを開けると、昨夜の風のせいで見事な落葉景色でした。
まさに、【開門多落葉】でした。
必死に落ち葉拾いをしながら、はたと周りを見渡してみると、つわぶきの花が満開で、鮮やかな黄色の花が、庭を
賑わしてくれています。

万両も、例年より、かなり大粒の実が付いていて、深みのある赤が際立っています。
こんなに大粒の万両は初めてで、冬の庭の中で、《万両ここにあり》と主張しているように見えました。

今年は、黄色の千両が消えてしまいましたが、赤の千両は、綺麗に色づいています。

植物も、人の営みと同じく、いい時、悪い時色々あるのだな・・・
有難い事に、今年はいい時が巡ってきたようで、庭の手入れをしていて嬉しくなりました。

今日は、8月に亡くなられた着付けの親先生の弔問に、同僚と共に伺ってきました。
コロナ禍の中だったので、親族だけの家族葬をされた、という事でしたが、息子さんが、気持ちよく受け入れて
下さったので、1時間ばかりお邪魔して参りました。
私の着付け人生40年間は、恩師との思いででもあり、走馬灯の様に思い出されてくる事を、息子さんご夫婦に色々お話しさせて頂きました。
喪中のはがきを頂いた時は、私もかなりショックでしたが、こうしてご挨拶も、ご焼香もさせて頂き、少し気持ちの
整理がついた気持ちになりました。
寂しくなりましたが、お元気そうな時の遺影を見て、私の中には、元気はつらつなお姿そのままを残していこうと思った次第です。

「有難うございました。ゆっくりお休みくださいね・・・」

茶道稽古 11月(2回目)

IMG_20201115_102543_2.jpg IMG_20201115_161958_2.jpg IMG_20201115_102553_2.jpg

 

軸  【開門多落葉】

花   錦木 絞り西王母

菓子  織部上用(上政製)

稽古  初炭・後炭・薄茶・台天目・唐物 色紙点

 

秋晴れの暖かな日が続いています。
又、庭には、軸のごとく、藤の葉っぱが沢山落葉しています。

前回のお稽古時には、まだ青味が残っていたニシキギも、今日は、綺麗に紅葉していました。
炉になると、椿オンリーになってしまいますが、早咲きの絞り西王母が、9月から咲き始めたもので、蕾が殆ど
無くなってしまいましたが、今日は、有難い事に、綺麗な一枝が残っていました。

それぞれが、初釜に向かって練習をしましたが、テキストの無い、四科伝は、難しいですね。

着物で来られた坂口さんは、力も入っていたからか、又お稽古最後の方だった事もあって、初炭の他に、
薄茶平点前を2回、頑張られました。

逆に私が、今朝は、七五三の早朝着付けに行った後でのお稽古になったので、洋服での指導になりましたが、皆さん、冬に向けては、着物でのお稽古にも励みましょうね。

茶道稽古 11月(1回目)

IMG_20201101_083303.jpg IMG_20201101_083312.jpg IMG_20201101_083324.jpg

 

軸    【瑞気満高堂】

花     ニシキギ 山茶花

菓子    猪子餅 新米せんべい もみじ

稽古    初炭 後炭 薄茶 濃茶 (杉棚利用)

 

今年は、1日に、炉開き祝いを行う事が出来ました。

茶室が夏景色から、冬景色に一変します。

風炉から炉に変り、炭の大きさが巨大になるので、釜の中の湯もしっかりと湯気を上げ、沸いてきます。
側にいると、まだこの時期だと、暑くなるくらい、暖房効果もばっちりです。

IMG_20201101_152806今日は、杉棚を使って基本の稽古をして頂きました。

二人の方が、着物で来てくださり、袂の不具合を経験して、こなし方の勉強
にもなりましたね。

炉開きには、三つの【べ】の道具を使うという約束があるのですが、この棚に載っている《備前の水差し》《織部の香合》《黒織部の茶入れ》で、揃える事が出来ました。

お菓子も、上政さんで注文をして《猪子餅》を準備する事が出来、茶人としてのお正月を無事迎えることが出来ました。

 

 

IMG_20201101_124257干菓子器は、岩手県平泉の伝統的工芸品漆器「秀衡塗(ひでひらぬり)」
使いました。
お祝いにふさわしい、華やかな漆器です。
中々関西では、見かける事は少ないですが、関東出身のお向かいの奥さんから以前に頂いていたものです。
新米を使ってのおせんべいと共に、炉開きに見合った干菓子も準備
出来ました。

これから、半年間、大きな炭を使っての茶道を楽しみましょう。