今日は、5時起きで、京都市北部にある常照寺でのお茶会に行って来ました。
寛永三名妓と言われる、二代目吉野太夫を偲ぶ催しです。
8時過ぎには、吉野太夫が寄贈した吉野門の前に到着し、満開の桜を
鑑賞しながら少しだけ待ちましたが、そのうち開門され、まず本席設えの
遺芳庵に進みました。
初席に入れたので、住職さんもご一緒で、ご利益のありそうなお茶でした。
そこでは、「葉桜」の名の道明寺で出来たお餅を頂き、「よしの」の名の
お薄が出されました。
温かく、とても美味しいお茶でした。
「よしの」は茶舗小山園が、今日の為だけに作られたお茶らしく、帰りに
お土産として買って帰りました。

副席の二席目は、野点です。
こちらも直ぐには入れました。
今日は、雨の予報でしたが、少し青空が見える位持ちこたえています。
三席目の煎茶席まで、足を進め、瓢で出来た珍しい煙草盆を目の前で見せて
頂きました。
私達が三席目を回り終えた直後、丁度太夫道中が始まった、という情報が流れ、本殿正面で、暫く、太夫の到着を待ちました。
この頃から、少し雨が降り始め、重い衣裳を付けた太夫さんは、
高下駄にもかかわらず、急ぎ足で、境内に入って来られました。
長い間、太夫の世界を守ってこられた古参の太夫さんのお話しも
聞かせて頂き、文化を守っていく事の大変さを、又も目の前で
見せられた様でした。
その後、点心の暖かなお蕎麦を食べ、太夫さんのお点前も
拝見出来、満足満足で帰って来ました。
全てが、順調に進み、早起きは三文の徳でした。