今日は、広田山荘でのお茶会に行って来ました。
初夏を思わせるような陽気で、庭園は、桜が終わり掛け、つつじが見事な程の満開になっていました。
広田山荘は、古い建物ではありますが、その分風情があり、待合で待っている間に、気持ちが落ち着いてきます。
本席の軸 【花開千朶新】
棚 【加寿美棚】
花 花筏 タイ釣り草
菓子 吉野
全てが、桜にちなんだ設えで、待合の軸から、本席まで、亭主のお心入れが感じられました。
時代の物も含め、趣のあるお道具を見せて頂き、楽しんできました。
お若い男性お社中さんを2名程お見かけ致しましたが、そのうちのお一人がお点前をされ、お気の毒な程、
緊張されていました。場を重ねて立派にお点前が出来る様になって下さいね、と思いながら、拝見しておりました。
たまたま、入れたお席は、人数が少なくゆっくりと見せて頂け、お茶はきめが細かく最高に美味しかったです。
中学生位のお嬢さんもセーラー服姿でお運びをされ、ベテランさんと、新人さんとのバランスが取れている
お社中さんなんだな・・・と思いながら、見せて頂きました。
お席を出た後、陽気に釣られ庭園の散策をして、2月に美容師さんの結婚式があった事を思い出していました。
【吉野山梢の花を見し日より 心は身にも添はずなりにき】 (山家集・上・春歌・六六) 西行
番号札の裏面には上記歌が添えられていました。
帰宅後、何度も口にして、自分なりに想像を膨らませてから、意味を調べ、歌を楽しんでいます。