着物と茶道 日本の文化ブログ

月別アーカイブ: 2021年11月

県立伊丹高校での浴衣着付け講習会

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今日は、兵庫県立伊丹高校で浴衣着方講習会を行ってきました。

コロナによって、2年間この講習が無かったので、高校生にお会いするのも久しぶりでした。

今までは、川西にある明峰高校に行っておりましたが、家庭科の先生の転勤に伴い、今年は、伊丹高校になった
次第でした。
初めて校門を入ってみると、校内には自然池や築山などがあり、緑が多く自然豊かな感じで、ちょっとした短大の
ような敷地と環境でした。

県内でも、かなり古く歴史のある学校だそうで、2001年の100周年記念には、OB達により【緑創館】という
2階建ての多目的ホールが作られたそうで、本日の会場は、その建物の二間続きの広い和室を使わせて頂けました。

 

浴衣着方 (2)お一人欠席者があり、12人への指導でしたが、簡単な講義のあと、
トルソーへのデモンストレーションをし、二間に分かれて、お手伝いを
お願いしてあった、由紀先生と、実際に浴衣着付けの練習を行いました。

 

 

 

 

 

 

蝶々結び皆さん、素直に、熱心に聞いて下さり、着付けも帯結びも2回ずつ出来ました。

高校生活の中で、少しでも記憶に残して貰える体験になって貰えたらいいな・・・と思いながら、締めくくらせて頂きました。

これからは受験が控えています。
皆さん、体に気を付けて頑張って下さいね。

茶道稽古 11月(3回目)

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軸   【千利休画】

花   ニシキギの照葉 絞り西王母

菓子   寒牡丹(香月製)

稽古  奥伝行之行台子 奥伝円草 盆点 初炭所望 後炭 盆略

 

 

今日も先週に引き続き、奥伝の許状引継ぎを行いました。

受け取る方も、引継ぎ者も共に身の引き締まる思いがあります。

照葉のニシキギは、今秋で最も綺麗な色になっていて、茶室の床も賑わい、引継ぎの場面を応援して貰っているようでした。

又、今日は、私自身も二種類の奥伝の指導をする日で、間違わずに出来るか試される日でもありました。

少し、勘違いする場面はありましたが、何とか気が付いたりして、無事に終わらせる事が出来ました。

来年の初稽古での発表の場面に向けて、来月も引き続き頑張りましょう。

途中で、二酸化炭素測定器で、計測してみたところ、大きな炭を燃やすせいか、人間は3人しかいなくても、1500近くの数値になっていて、慌てて換気をしたところ、どんどん数値が下がっていく事が目で確認できました。

この計測器は、安心を担保する為に、本当に役立っています。

茶道稽古 11月(2回目)

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軸    【千の利休画】

花    炉開き(椿) 沙羅の照葉

菓子   蓮粉餅(香月製)

稽古   盆点 台天目 初炭所望 薄茶 重茶碗 千歳盆

 

 

今日は、お二人さんに、利休さんの前で、奥伝の許状引継ぎをする日になりました。

夏から申請していた許状がようやく届き、年内にお渡しする事が出来て、私もほっとしました。

少しずつ、奥伝お稽古の出来る方が増えてきて、私自身も力が入ります。

難しい、お点前ですが、焦らず、少しずつすすんでいきましょう。

必ず、着物を着た上でお稽古をしないといけないので、着付けの練習にもなります。

段々、果実が実ってきているような、密がしっかり蓄えられてきているようなお二人に、エールを送りたいと思います。

着付け教室

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紅葉が進み、着付け教室の横の公園にある銀杏の大木が、見事な色になっていました。

毎年、紅葉はしているはずですが、今朝は、太陽光線のせいもあるのか、ひときわ際立っていました。

こうして、近くであっても、十分に季節の移ろいを楽しむ事が出来るものです。

銀杏の木のもちの木の実も、真っ赤に色づいてきました。

我が家の庭の赤い実は、あっという間に鳥さんに食べられてしまいますが、これほどの大木になると、少々食べられても無くならないのでしょう。

 

昼のクラスでは、振袖用の帯結びが綺麗に結ばれました。

【はばたき】という帯結びですが、本当に鳥が羽ばたいているように、生き生きと仕上がりました。

外の紅葉と同じようにお部屋の中でも紅葉狩りをしているようでした。

茶道稽古 11月(1回目)

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軸   【瑞気満高堂】

花    初嵐 加賀赤八朔 ヤマボウシ

菓子   織部(上政製)

稽古   茶碗荘 茶杓荘 茶入荘 初炭所望 後炭 千歳盆

 

DSC_2954今日は、遅い炉開きでした。

月初に着付けの仕事が入っていたので、ゆっくり迎える事になりました。

風炉から炉に替わると、炭が大きくなるので、茶室もかなり暖かになります。

 

 

炉開きには、【部】の付くものを、3つ用意しないといけないのですが、本日もいくつか準備が出来ました。

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 重菓子     (おりべ)

はじき香合   (おりべ)

水指      (いんべ)

茶入れ     (黒おりべ)

菓子皿     (ふくべ)

 

 

 

畠山記念館 名品展

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今日は、先週に引き続き、木曜日の川西着付け教室はお休みにしていたので、荒木先生と一緒に、京都国立博物館で
開催されている、【畠山記念館名品展】に行って来ました。

久しぶりに、長距離電車に揺られ、車窓からの紅葉も楽しみながら、河原町からはバスにも乗り換えて、
一日がかりでした。
20年位前になるでしょうか。
京大で、袴予約会をしていた頃、反対周りのバスに乗ってしまい、かなり時間が掛かった事を思い出しましたが、
やはりバス利用は難しそうでした。
一人では、バス利用は、難しい事だな・・・と再度認識でした。

明治に建てられたレンガ造りの本館は、重厚感のあるもので、敷地に入るやいなや、目を奪われました。

展示は、近代的な【平成知新館】でしたが、関西では、初めて開催される【畠山即翁】の 能・茶の湯・琳派に関する盛りだくさんの蒐集品でした。

即翁は、加賀前田家の城下町として栄えた金沢に生まれました。大学卒業後、技術者として経験を積み、ポンプの設計製作にかかわる事業を営むかたわら、数寄者として活躍するようになりますが、その蒐集の始まりは、大正4年(1915)に購入した古九谷のやきものでした。

ふるさと加賀藩に伝来した能装束を積極的に蒐集し、自らの演能にも着用すると共に、数寄者としても茶の湯を
実践した即翁は、名品茶道具の蒐集に熱意を傾けました。
また、数寄者として名高い益田鈍翁から茶を点ててもらうことがあった即翁は、鈍翁から言われた一言に大きく感銘を受け、以来鈍翁をはじめ、原三溪といった近代数寄者たちにゆかりのある品も入手していくことになりました。    (今特別展での案内書より)

 

 

今回印象に残った物の三点

昭楽作で、我が家にもある、長次郎の【早船】の本歌と出会う事が出来ました。 以外にも小さめのものでした。
利休が、愛用された一碗で、入用が出来、京都から早船を準備して、大阪まで取り寄せた事に因むそうです。
利休七種の中の赤楽で、唯一現存しているものです。
継ぎの姿が、素晴らしいですね。

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重要文化財になっている、本阿弥光悦作の赤楽茶碗【雪峯】は、どっしりと構えた、会場の重鎮のようでした。
みごとな白なだれが、あたかも山の峰に、白雪の降り積もったのに似ているので付けられたものでしょう。
光悦五種にもあげられる。

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【柿の蔕(へた)茶碗】なるものもあるそうです

茶碗を伏せた形と色合いが、下記の蔕のように見える所に由来するということでしが、名前は利休が付けた、と言われています。

下記は、【銘 毘沙門堂】 重要無形文化財
柿の蔕茶碗の代表、京極・大津に並ぶ名碗で、もと、京都山科の毘沙門堂にあった事からの由来だそうです。
朝鮮半島からの、伝来ものです。


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