着物と茶道 日本の文化ブログ

月別アーカイブ: 2022年11月

茶道稽古 11月3回

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軸   【炊くほどは風が持て来る落ち葉かな】良寛

花   炉開き ヤマボウシ

菓子  千鳥饅頭(千鳥屋宗家)

稽古  台天目 茶箱月点前 長緒点前 入子点 茶入れ荘 初炭

 

今年は、ヤマボウシの葉が綺麗に紅葉してくれたのと同時に、炉開きの花が長期間、次々蕾を付けてくれます。
侘助も咲き始めたのですが、今日も、茶花に炉開きを入れました。

菓子も、頂き物ですが、千鳥饅頭があったので、珍しく、生菓子は準備せずに、香ばしいと千鳥饅頭ファンの声も結構聞くので、重菓子として使わせて貰いました。
生菓子ばかりよりは、たまにはこれも又良しでは、と思った次第です。
お干菓子も、鎌倉のお土産に頂いた、ハトの形の落雁、ハトに因んでか、豆粉が使われた落雁で、珍しいお味でした。
ふるさと、津和野銘菓の松の葉と、関東・大阪・島根のお菓子と取り合わせでした。

軸のごとく、庭は、落ち葉拾いが忙しいですが、寒くなる前に、庭の手入れもしておかないと真冬になると、庭にも出たくなくなるので、今のうちにと頑張っております。
「冬は、庭にも出ないのよ。」と言っていた母の言葉が思い出されます。

これからは、庭の花も椿やさざんかだけになりますが、メジロ等の鳥さんが、蜜を求めてやってきてくれることが楽しみです。

 

 

 

茶道稽古11月2回

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軸   【開門多落葉】

花   椿(炉開き) ヤマボウシ

菓子  上用織部(上政製)

稽古  初炭 後炭 薄茶 濃茶 入子点 盆点 台天目 茶箱卯の花

 

今日は、ヤマボウシの綺麗に紅葉した照葉がありました。
早咲きの椿が、今年は、花芽が少なく、今は何もない状況でしたが、こんな時の為に茶と椿の交配種である「炉開き」を植えているのですが、こちらも綺麗に咲いています。
備前の花入れに、とても映えました。

DSC_33293月に入会された方が、初めて炉の前に座っての平点前のお稽古が始まりました。
子供さんも小さいので、月2回のお稽古が来れず、1回で2回分をしてしまう事もあり、間が空く事もあるのですが、今日、初めてお稽古する、炉の点前が意外とすんなりと入っていけました。
今までは、慣れない稽古に、帰宅したら凄く疲れていた、と話されていましたが、今日はすーーと入っていく様子に、好きな事、好奇心のある事だから、少しずつでも慣れてこられたのだな・・・と私も嬉しくなりました。
きっとこれから、どんどん伸びていかれる事でしょう。
直ぐに、先輩達とも馴染んで、お点前以外は新入会者には見えない人柄なので、つゆ草会の一員として成長される事が楽しみです。

 

 

 

今日から、2週間あまり要する、雨樋の入れ替えと屋根の塗り替えの為に、足場を組んで貰う日と、お稽古日が重なってしまい、朝から、激しい音の中でのお稽古になりました。
愛猫も怖がり、茶室の押し入れの中に入り込んで動きません。
いくら声掛けをしても、結局作業が終わるまで出てきませんでした。
作業終了後、出て来たものの、食べたご飯を戻していたので、彼女はかなり緊張したのでしょう。
毎日では無いものの、作業日は、彼女のそわそわが始まるのだろうな・・・と可哀そうになりますが、暫く我慢して貰うしかないのです。
私達夫婦には強い子なのに、かなりの弱虫なので仕方ありません。

我慢してね!!!

 

 

 

 

茶道稽古 11月1回

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軸   【瑞気満高堂】

花   嵯峨菊 シオン 錦木

菓子  亥の子餅(上政製)

稽古  初炭 後炭 入子点 茶入荘 茶碗荘

 

11月に入りましたので、炉開きを行いました。

炉開き祝いを行う事によって、火事を防げる祈りを捧げる事にもつながります。
炭も一機に大きくなり、今日は暖かだったので、炉のそばにいると暑くなる時間帯もあるくらいでした。

本来は亥の日に行うものなので、今年の亥の日は6日だったのですが、都合上、我が家では本日になりました。
火事対策の他に、子孫繁栄・無病息災を願って行われる亥の子祭りは、能勢では、今でも行われているという事ですが、子供さんの数が少なくなってきたところから、今後出来るかどうかが、危ぶまれている地域もあるとのこと。

CENTER_0002_BURST20221113160201647地域のお祭りは無くなったとしても、茶道では、炉開きは必須のもので、廃れる事はないので、亥の子餅と共に、語り継ぎたいものです。

我が家も、皆さんに栗赤飯をお配りし、一緒に亥の子餅を頂きました。
今年の上政さんの栗赤飯は、何だか特に美味しく感じたのですが、何が違ったのでしょうか。
亥の子餅も美味しいでしたが、今日は、上政さんで準備をしましたが、他の店の亥の子餅も食べてみたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

父の一年祭

DSC_3310ようやく、島根への帰省が叶いました。
コロナ時代になって、何度中止になった事でしょう。
昨年、父が亡くなった際にも、亡骸との対面だけの帰省で、とんぼ返りをして、葬儀にも出られなかったのですが、ようやく、一年祭には親族と同席することが出来、50年ぶりに会う従兄とも、懐かしい話をする事が出来ました。

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両親が元気だった頃の帰省は自宅から、中国道の六日市インターに向かってまっしぐらでしたが、今回は、益田にある妹宅に母の着物が置いてある、という事と、母が入所している施設もあって、広島からの浜田道を初めて走ってみました。
平成3年に完成したという浜田道は、想像していたより、狭くて走りにくい道でしたが、車の台数は、当然都会の高速よりは少ないので、ナビを頼りに無事に到着する事が出来ました。

道中、紅葉も綺麗で、充分この時期の季節を楽しむこともできました。

16時の予約で、母が入所している施設に向かいましたが、既に車いすに座った母は玄関先まで出迎えてくれていて、その日は体調もよかったせいか、直接に手を握ったまま20分位話が出来たのです。
前日の陰性証明書の提出で、ガラス越しでの10分位の面会という約束でしたが、有難い事に、暖かで天候もよかったせいか、思わぬ面会が叶ったのです。

父の一年祭の前に、認知症がかなり進んでいるとはいうものの、母と会え、しかも、私をきちんと認識してくれて、思い出話まで出来て、この、4年間の母の変化には、悲しさを感じますが、私にとっては、今回の面会は満足したものになりました。

 

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翌日は、やはり何度もキャンセルせざるをえなかった幼友達と益田市内を観光して、子供の頃からの思い出話から、現在に至るまでの尽きぬ話をして、5年ぶりの逢瀬を楽しみました。

何と、東京のスカイツリーをデザインした彫刻家の澄川喜一さんが、森英恵さんと同郷の島根県六日市町の出身で、益田市にもオブジェを制作されていて、それが展示されてあるグラントアに連れて行って貰いました。
森英恵さんが、故郷津和野の隣町六日市町出身という事は以前から知っていましたが、スカイツリーのデザインを監修された方が同郷の方とは、初めて知り、又少し故郷に対する誇りが増幅した気持ちでした。

 

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父の一年祭の早朝、ようやく津和野に入り、教会に行く途中ピカピカの駅舎が目に入ってきました。
2週間ほど前に完成したそうで、綺麗に様変わりしている事に驚きました。
只、私の頭の中には、古い駅舎の映像があり、何だか落ち着かない気持ちでした。

何と、駅舎の前には、D51が展示してあったのです。
晩年、国鉄職員としてD51を運転していた父の遺品のように、堂々と現れたのです。父が亡くなって1年後に新しい駅舎が出来、そこに、D51まで展示されるとは、不思議な感じがしました。
父が生きていたら、喜んで、観光客の方達に説明をするんだろうな・・・
父を求めて、D51には、又会いに来たいような・・・

 

HORIZON_0001_BURST20221106085814699_COVERDSC_33171年祭をして頂く、教会のミサが始まる前に、その近くに住んでいるもう一人の幼友達にも会ってきました。
この秋、ご主人が叙勲される事が決まった、という事で、着ていく着物を悩んでいた所に、丁度私が訪問したようで、少しはお役に立てたのでしょうか。
歴史のあるお家の跡継ぎ娘になってしまった彼女にも、ご主人の叙勲でおめでたいことがあってよかったですね~~

 

 

th今回の帰省目的である1年祭がいよいよ始まりました。
津和野教会の中に入るのは、私も、50年ぶり位で、昔と違って畳の上に椅子を置いてのミサでしたが、子供の頃と違って、日本人の神父様が父の為にミサを上げて下さいました。
平岡家での仏教に染まってきている私にとっては、久しぶりのカトリックのミサでした。

昨今2世信者として、悩みを抱えている若者が沢山おられる中、かつて私も同じような思いをしたこともありましたが、うちの親は強制はしなかった事により、私自身は自由に生きてこれました。

昨年の葬儀の折には、お弁当を配るしか出来なかったらしいのですが、今回は何とか一緒に会食が出来、いとこたちとも、話が出来、父の1年祭に、コロナの波の間を縫って、何とか地元民ではない私も参加することが出来、準備をしてくれた、兄や、妹に感謝の気持ちが湧いてきました。
やはり、父の一年祭で、一緒に並んで会食が出来た事は、これからの思い出になりそうで、大切な事だと、改めて思いました。

 

HORIZON_0001_BURST20221104114324184_COVER若い時から、秋の繁忙期に帰省など考えたこともなかったのですが、道中、綺麗な紅葉も楽しみながら、充実した3日間でした。