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月別アーカイブ: 2025年6月

母とのお別れ

 

2月から看取りに入っていた母が遂に天に召されました。

5か月間もよく頑張り抜きました。

毎週、地元に住んでいる妹が施設に面会に行き、動画を送ってくれていたので、変化していく様子がよく分かったのですが、殆んど飲食なくてもこれ程長い期間持ちこたえる事が出来るのだな・・・と本当に特殊な例だそうですが、驚きであるとともに自分自身にも置き換えてしまいました。

2月には真冬の雪を心配しながら、一度帰省したのですが、結局今年は早くに梅雨明けしてしまった為に、真夏の天気の中での葬儀になってしまいました。

両親とも長寿でしたが、遂に二人共逝ってしまったんだな・・・とぽかんと心に穴が空く様な気持ちになると同時に、元気で私の帰省を迎えてくれていた元気な頃が懐かしく思い出されます。

当然、誰もが辿る道なのですが、生まれてから亡くなるまで、一人一人の生涯があって、生きている間は一生懸命生を全うする為に頑張り、人として最後の時が近づいて来たら自然に風前の灯の如く肉体が枯れていく。

生き抜いた生涯・・・お疲れ様でした!!!

自分自身が若い時とは違い、「人生を閉じる」という事が身に染みてきますが、親を見習って最後まで生き抜かなければです。

子供の頃には、「教会に行きなさい。」と言われる親の言葉に反感を持つ時代もありましたが、今回母の最期に際して、手作りの葬儀を作って下さった教会関係者の方々に、胸を打たれました。
出棺まで、オルガンの音色と聖歌が流れる中、母も安心して父の元に行けたのではないかと思いました。

 

茶道稽古6月(2回目)

 

軸  【竹葉々起清風】

華  四葩 槿 駒つなぎ

菓子 舞楽(宝塚千寿庵製)

稽古 長板二つ置きでの初炭 茶通 貴人薄茶 貴人濃茶 盆略 唐物

 

今日から、新入会者さん(Iさん)がある日で、いつもならこの時期になると浴衣を着ている私も、江戸小紋でお迎え致しました。

難しい場所なので、少し心配しておりましたが、無事にしかもきちんと着物を着て来られました。
高校時代に学校茶道をされていた、という事で割稽古は飛ばし、いきなり盆略から入りましたが、全く大丈夫でした。
お昼頃に来て頂いたので、その前後の先輩方とも、挨拶も交わせ、これから楽しくお稽古が進められる事でしょう。

このところ、頂き物が重なり、今日のお菓子は宝塚千寿庵の【舞楽】を準備しました。

与謝蕪村 【菜の花や 月は東に日は西に】の句から出来たお菓子だそうで、私も初めて頂くお菓子でした。

 

今月は、長板二つ置き(平水指)を中心にお稽古を進めていますが、何と応用で、茶通や、貴人点まで出来ました。

Mさんも、着物姿が、板に付いてきてお点前も自然です。
着付けの稽古を始められて、1年位ですが、茶道にも毎回着物で来られて、努力の成果がみられます。

一つずつ積み重ねていけると楽しいですね。

泰山木

今日は、茶道稽古の無い日曜日でゆっくりした朝を迎えました。

いつも、ゆっくりパソコン前に座っていると、愛猫アミ(体重5キロ)が膝に来たがり、今少し腰を痛めている私には辛い時間になってしまうのですが、甘えさせる事も大事・・・と、我慢のひと時です。

近くの公園にある大木には、今年も【泰山木】が咲いていました。

昨日、京都に向かう電車の中からも大きな白い花が見えたので、たぶん泰山木だろうな、と思って眺めたのですが、だいたい、大木になる木の花なので、手に取って見る事は少ないですが、雨が止んでいたので、朝から公園に行ってみると、やはりこちらでも咲いていました。

一般的では無い花ですが、私にとっては季節の風物詩の一つになっています。

身近で見られる事に、また、山近くに住んでいる有難さを感じるのでした。

又、今年は、早くからホトトギスが鳴きまわっているのですが、今日は、別の鳥がけたたましく鳴いています。
早いテンポで規則正しく、ちっちっちっちっと鳴くので分かりやすいな、と思い調べてみましたが、何の鳥か分かりませんでした。

残念!!!

ファッションカンタータ from KYOTO

今日は、京都駅ビル内にある京都劇場で行われた【31回 ファッションカンタータ】に行って来ました。
頑張って少し早めに行ったので、前から2列目の指定券を頂け、じっくりと見せて頂く事が出来ました。

伝統と革新の融合/和と洋の調和をコンセプトに、【情熱の共鳴】と題したショーでした。

和装作家

・青野保夫 ろうけつ染め

・可野浩太郎 細帯の発表

・木村むつみ(女流作家)

・斉藤上太郎 斉藤三才のご子息 男性物の発表

・津室伸吾  型紙友禅作家

・和田全央  多彩な金彩箔を作り上げ卓越技能者(帯)

着物が中心のファッションショーですが、最初にバイオリンとギターのアンサンブルから始まり、すっかりプロ演奏家の音に魅了された後、和装作家3人の発表、次に山本寛斎作の洋装の発表があり、ダンサーのアオイヤマダさん(東京2020オリンピックのパフォーマンスで好評)が着用された衣装が何とも独特で深く印象に残りました。
その後、舞台の色直しの如くに、女流ドラマーのシシドカフカさんを筆頭に、トランぺッターやトロンボーン奏者達演奏家(SOIL&“PIMP”SESSIONS:爆音ジャズを展開する人気バンド)が舞台に出ての音楽の演奏があり、力強いカフカさんのドラム演奏を聞かせて頂きました。
最後に残り3人さん和装作家さんのショーで終わりました。

劇場内では撮影不可だったので残せなかったのですが、帯結びは角だしや、のしめ太鼓の変化形が中心で、袋帯では、お文庫の2枚羽根と3枚羽根だけが結ばれていました。
細帯での発表を中心にした作家さんもありました。
男性のモデルさんも4人出てきて、貝ノ口とは違う変わり結びをされていました。
男性も、羽織も着られていたり、レース足袋も履かれていて、かっこよく歩かれていました。
その男性衣装を発表された方は、私が若い頃に活躍されていた、色使いで楽しませる染色家斉藤三才さんの息子さんで、今、着物離れが進む現状の中、全く違った趣で活躍されている事を知り、少しほっとする思いにもなりました。

1時間位のショーは、女優水川あさみさん(彼女はお太鼓結びでした)と、俳優田村幸士さん(田村亮さんの息子さん)で締めくくられ、終了後、会場外に出て、展示してある着物や、帯を見せて頂きました。

上記、西陣織で出来た訪問着

上記右側は、夏物の丸帯でした。

上記左側は、正倉院御物文様です。

上記左側 蛙さん柄の帯がとても涼やかでした

上記 (青い帯) 夏のすくい帯(綴れ)

今日は、雨予報でしたが、会場が京都駅内という事もあって、何とか雨に濡れることなく出掛けることが出来、二人で楽しい時間を過ごせました。

やはり、生のものを見聞するのは目に耳に、心にも響き、刺激にもなりました。

 

茶道稽古 6月(1回目)

 

軸   【行雲流水】

花   四葩 鶯神楽 姫檜扇

菓子  白百合(福助堂製)

稽古  (長板二つ置きでの)初炭 薄茶 濃茶 重ね茶碗 茶箱卯の花 色紙点

 

梅雨の季節になり、今日も雨かな・・・と心配しておりましたが、最後の方が帰られるまで降らずでした。

庭の花も梅雨らしく紫陽花が中心で、、今日は私のお気に入りの四葩が咲いてくれて使う事が出来ました。
紫陽花の中でも、手毬のようにまん丸く咲き、その上、シベが落ちて来ない種類で、最高に可愛らしい花なのです。
近年、花数が少なくなってきていたのですが、昨年の手入れの時に植木屋さんに相談したところ、今年は、少し増やす事が出来、嬉しく思っています。

季節柄、平水指を使ってのお稽古にしましたが、奥伝のような難しいお点前を習ってもらっているので、皆さん難なく、お稽古が進められました。

今日は、アミが、遂にIさんのお膝を拝借してしまいました。
午後から、一緒にお稽古に加わったのですが、私の膝を上り下りした後、猫大好きなIさんの膝を攻略したのです。
しかも、お稽古が終わると同時に下りて、私と一緒に「お疲れ様!」の挨拶の如くにポーズを決めました。

次回は、誰のお膝に乗っていくのでしょうか・・・