着物と茶道 日本の文化ブログ

月別アーカイブ: 2019年5月

大徳寺 利休忌

 

 

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今日は、大徳寺での利休忌法要と五席の茶会に行って来ました。

今月の法要は、裏千家の担当で、何と、鵬雲斎大宗匠と坐忘斎宗匠がご一緒のところを、間近でお目にかかる事も
出来ました。

まず、一席目は、大慈院での表のお席に入り、続いて、9時半からの聚光院での法要にも間に合いました。

何と、ここで、【人間万事塞翁が馬】となったのです。
名前を間違われた事から、次の席に回されたのですが、何と何と、閑隠席の正客席に案内され、江戸時代に作られた
茶室の上座に鎮座させて頂いたのです。
又お裏の、若い男性のダイナミックなお点前も、しっかりと拝見させて頂きました。
このお席では、重要文化財の、三畳の茶室に入れなければ、全くお点前は見えないのですが、その上、正客席に座らせて頂いたのです。
利休忌には、茶人さんが全国から集まって来られるので、そんな中で中々こんなお席に上がらせて頂けるチャンスは
巡って来ないだろう、と思える様な、出来事でした。

お席後、別席で尾張屋さんのお蕎麦と巻きずし2巻を頂きましたが、そのそば券も頂けなかったという、おまけ付き
でしたが、全ては、閑院席での正客席着座で、気分は帳消しです。

 

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その後、枯山水の庭のある瑞峯院に周り、餘慶庵での表さんのお茶を
頂きました。
こちらでは、少し待ち時間がありましたが、雨に濡れた、庭の木々の緑が
とても綺麗で、眺めているだけで、充分時間が過ぎていきました。

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こちらでも、タイミングよく次席に座らせて頂く事が出来、お隣には茨木県から来られた方との同席で、男性の正客も含め、楽しくお話しが進みました。
珍しい花【金蘭】や、【カキ蘭】にも出会う事が出来ました。

四席目は、一般拝観謝絶の三玄院に向かいました。

【塵中一丈日】の軸が掛かっていましたが、あまり見かけない言葉なので、帰宅後調べてみましたら中国の五言律詩の中の一句との事でした。
こちらも聚光院同様、お裏さんだったのですが、遠州流の男性の方がお正客に座られていて、楽しくお席を盛り立てておられました。

香合 聚光院の古材

釜  棗型

 

IMG_20190528_135647最終席は、玉林院でした。

この頃になると、重菓子は口に入らず、干菓子の削種だけで、
表さんのお茶を頂きました。

10人ほどのお席で、席主さんが東京や、九州から集まって
来られているというユニークなお席でした。

庭には立派な松が、立っていて、思わずスマホを持ち出して
しまいました。

何せ、大徳寺は広い・・・

昨年は、あまりお道具を見る余裕が無く四席回って、今年は、しっかり見せて頂いて五席回り、少し要領を得た
様な気がします。
次回参加出来る機会があれば、文化財としての各塔頭自体にも目を馳せ、楽しみたいな、と思いながら、松屋藤兵衛の【紫野松風】だけはしっかりお土産に買って帰りました。

あいにくの雨でしたが、その分涼しく、雨に打たれた緑は瑞々しく、幸いした一日でした。

 

茶道稽古 5月(3回目)

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軸  【日日是好日】

花  小判草 箱根うつぎ 梅花うつぎ

菓子  深山つつじ 雪餅(上政製)

稽古  色紙点 長板での薄茶・濃茶

 

今日は、集いに参加出来なかったよし子さんの為に、お稽古を設定しました。

御所籠を使っての新しいお稽古が、集中して出来て、よかったですね。

私にとっても、始めて教える内容で、準備も充分に出来、好都合でした。

我が家の庭では、あまり花を付けてくれない、箱根うつぎの花色の変化も楽しめました。
白で咲き始め、ピンクになり、散る前には赤くなる、何とも楽しい花です。
一足先に、これからの時期、毎年楽しみにしている、上政製の葛饅頭も頂いて貰えました。

 

お茶に触れ合う集い

CIMG5504軸  【薫風】 兜の絵画賛

花   小判草 梅花うつぎ 姫檜扇

菓子  せせらぎ(福助堂製)

園の賑い(京都鍵善) 削種(京都甘春堂)

 

 

 

 

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今日は、みつこ着付け教室に来られている方々19名を
【お茶に触れ合う集い】にお招きして、お茶会を行いました。

天候も丁度いい具合で、着物で1日過ごして頂くには、最高の日となりました。

今回で3回目の開催でしたが、社中の人達もパートパートで、責任を持って動いて下さり、お客様からは、お褒めと感謝の言葉を沢山頂きました。

一日、ゆっくり過ごせて頂けた事が、社中全員、何より嬉しい事でした。

 

CIMG5492数か月前から、皆で計画と練習をして、気持ちを一つにして臨んだ本番でしたが、各自がそれぞれの担当場所を責任を持って遂行して下さった成果だと思います。

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勿論、お客様も全員、着物を着て鼓滝駅に集合していますので、商店街の方達にまで、話題になったそうです。

CIMG5448行きは車でお迎えに行っておりますが、帰りは歩いて駅まで向かって頂きましたので、周りから見たら、本当に
華やかに見えた事でしょう。

薄茶と濃茶の間では、点心を準備しましたが、今回は、高評で、
幸寿司さんに無理をお願いし、メニューに無い、お弁当を準備して頂き、本当にお値打ちでした。

 

 

CIMG5445 S__3063821庭の花も、蜜柑が満開で、沙羅双樹が咲き始めていたので、皆さん、狭い庭ながら、楽しんで下さり、幸いでした。

 

 

 

 

S__3063820今年は、カタツムリも庭に多く住んでいて、藤棚の下で見つけてくれたようです。

 

 

 

 

 

 

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茶花が必要なので、ついつい植物が多くなり、入り過ぎていますが、大切にしていても枯れていくものもありで、
難しいです。

皆さん、次回開催時も、又是非お越しください。

お陰様で、社中の人達も、益々意欲が出てきているようですので、腕を磨いて、頑張ります!

 

ミホミュージアム

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今日【令和】初日は、滋賀県甲賀町の山の中に佇む、ミホミュージアムに行って来ました。

大徳寺龍光院にある、【国宝窯変天目】のお茶碗を見に行ってきたのです。

世界に三個しかない、曜変天目のうち、滅多に展観されない茶碗で、大変楽しみに出掛けました。
ゴールデンウィークの道路渋滞も懸念して、早朝から出発したので、ゆっくり見る事が出来、目的の【曜変天目】
台に載って少し高い位置からしっかり見る事が出来ました。

本当に【小さな宇宙】を感じられる茶碗で、輝きに感動 !!!!!

2時間後、展示室から出てきたら、すごい行列が出来ていて驚きました。
駐車場で待っている時も、他府県Noの車がたくさん止まっていて、人気の高さが伺えたのですが、この山の中に、
遠くからこれだけ沢山の方が来られたのだな、とその点においても感心しました。

余韻を楽しむために、次に予定していたレストランでの食事は、こちらも凄い行列で入店を諦め、帰路に着きました。

またまた、今日も早起きは三文の徳でした。

又、【令和初日】の思い出にもなりました。