着物と茶道 日本の文化ブログ

日別アーカイブ: 2019年8月20日

落語会

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今日は、サンケーホールブリーゼで行われた、
【柳家小三治・三三親子会】落語を聞いてきました。

サンケーホールが、11年前にサンケーホールブリーゼに変わっていたとも知らずに、浦島太郎のようでした。

京都きもの着付け学院に所属していた頃に、毎年、こちらで学院祭をしていたので、慣れ親しんだ所、と思っていたのに、場所は同じでもタワーになっていて、全く変わってしまっていました。

柳家小三治さんは《人間国宝》に認定されている方で、東京で活躍されている噺家さんです。
最近は滅多に、関西には来られないそうで、会場は男性も多く満席でした。

中入り後は、柳家一琴さん(大阪府茨木市出身)が落語はしないで、会場のお客さんの注文に応えて、
紙切り芸を見せて下さり、驚きました。

前座の小ごしさんは、「道具や」(一琴さんの弟子)
柳家三三さんは、「妾馬」
柳家小三治さんは、「お化長屋」

の古典三席を聞かせて頂きました。

小三治さんも、座布団に座られると、開口一番「久しぶりに大阪に来てみたら、サンケーホールが無くなっていて、
同じ場所でブリーゼになっていた。ブリーゼ ブリーゼ」と繰り返し口にされる。
私達が梅田から到着した時と全く同じような思いをされている事が、可笑しくて、始めから笑ってしまいました。
その続きの小話が、政治から演芸の事まで、長~くて、いつ落語が始まるのだろうと、と思っていたら、
いつのまにやら噺に入っていて、夏に相応しい怪談話を楽しませて頂きました。

お着物に関しても、きちんと見て来ましたよ。

前座の小ごしさんは、羽織無し、落語界では、一人前になるまでは、羽織は着れないそうです。

舞台終了後、お着換えをされたのか、DVDの販売をされている、三三さんは、涼しそうな、白地縮の着物を着流しでお召しでした。
さすがに、着こなしよく、すっきりとした姿でした。

80才になられる小三治さんの舞台衣装は、薄物かどうかは判別できませんでしたが、黒紋付でした。
関西に敬意を払って下さったのでしょうか。
しきりに、額を撫ぜながら、「そちらは、涼しいでしょ。こちらは暑い。」を小話の中で織り交ぜて、笑いを誘う。
噺方に抑揚があって、役柄が浮かんでくるようでした。

関西の噺家さんとは又違った落語を楽しませて頂きました。