着物と茶道 日本の文化ブログ

日別アーカイブ: 2020年5月30日

田んぼに合鴨

20516いつも通り、夕方は犬の散歩に出かけました。

ジロー君は、本来は羊を追いかける役目の犬なのに、のんびり屋さんで、歩く速度は、とても遅い。

リードで引っ張らないと、人間の運動にはならないくらいです。
性格は穏やかで、本当に癒し系の犬なので、今日も、4キロの道のりを1.5時間以上掛けて歩いていました。

 

 

 

250px-Kuzusha散歩道は、出来るだけ、車の少ない狭い道を選ぶのですが、東多田2丁目にある九頭神社の前の田んぼに、昨日か今日かに、田植えをされたのか、の状態の所に、つがいの合鴨がいるではないですか。
合鴨農法は最近話題になっていますが、たぶん、猪名川から来たであろう大人サイズの鴨が、水を張った田んぼに頭を落として餌を啄ばんでいる姿に、暫く目を留めていました。

毎日、ゆっくり歩いて散歩をしていると、色々発見があります。

夕方、九頭神社にお参りに来られる方もよく見かけるので、ついでに調べてみました。

源満仲が新しい館をどこに築こうか思い悩み、同国一の宮の住吉大社に参籠した。参籠して二十七日目、『北の空に向って矢を射よ。その矢のとどまる所を居城とすべし』との神託を受けて、満仲は鏑矢を放った。家来を引き連れた満仲は、空高く五月山を越え放たれた矢を追いながら鼓ヶ滝付近まで来た時、白髪の老人に出会い、矢の落ちた場所を知ることが出来た。この場所は「矢を問うたところ」として、『矢問(やとう)』という地名で残っている。
満仲が老人に教えられた場所に行ってみると、河水をたたえた湖(沼)があり、その湖の主の九つの頭をもった雌雄二頭の大蛇(九頭龍)の内の一頭の大蛇大龍の目に射た矢が刺さり、暴れまわっていた。一頭はこの地で死に血水跡はまるで紅の河のようになって流れた。もう一頭は死に物狂いに山を突き破り飛び出し、湖水は鼓を打つような音をたてて滝となって流れ出た。龍はしばらく鼓ヶ瀧の滝壷の中で生きていたが大水害の度に鶯の森、(川西市)天王宮と下流域に流されて行き、ついに昇天した。後に、その地には12以上も鳥居の立ち並ぶ白龍神社が建立され祀られることとなる。湖沼の水は干き、よく肥えた土地が残り、多くの田畑ができることとなった。そのため 後に「多田」という地名が付けられる。村人らは九頭龍の犠牲の御陰で田畑が拓かれたことをいたく感謝し、九頭龍大明神、九頭龍大権現、白龍大神と崇め御祀りした。満仲は、この地に居城を築き多田源氏を名乗った。     フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

肥沃な田んぼに、合鴨が来ている現代の光景が、古代からの伝説とマッチして楽しい発見でした。