着物と茶道 日本の文化ブログ

祖母の三十三回忌法要

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今日は、祖母の三十三回忌法要を加古川にある菩提寺【真福寺】で行って頂きました。

私が嫁入りして来た時は祖母は70代半ばだったので、今の私より少し年上だったことになります。

既に、お年寄りだった、という印象があるので、考えてみると私自身も年寄りの仲間に入るのでしょうか。

そう言えば、11月に、運転免許更新の為の高齢者講習を受けてきました。

年齢並み、と言われた点や、年齢より若い、と言われた点などまちまちでしたが、世の中的には確かに高齢者に属するのです。

祖母は、2回の脳梗塞を発症しましたが、88歳まで生きました。

身体は小さいけども、姫路で長女として産まれたせいか、どっしりと落ち着いた、姉御肌のところのある人でした。

夫と結婚して、最初に祖母から頂いた物が、靴下でした。

姫路は、靴下産業が盛んでもあるからでしょうか。

その時に、「身体を冷やしたら、いけないよ。」と言われた言葉が、とても暖かで私の中で、大切にしまってある言葉の一つです。

晩年には、脳梗塞で入院している時に、言葉を発することが出来なくなってきていたのですが、お見舞いに行くと、「早く帰りなさい。」をジェスチャーでベットに寝た状態でしていました。

いつも、夕方は、女は忙しいものだ、と普段から言っていたので、お見舞いに来てもらった嬉しさをおいて、相手の事をおもんばかって、帰りなさいのジェスチャーをしていたのだな・・・と思うと、祖母の懐の大きさを感じます。

DSC_3736今日の卒塔婆には、下記の経文が書かれてありました。

大円鏡智  静かな清らかな心の人は、世界をありのままに見ることが出来る

福寿海無量 幸せをもたらす功徳の量が海のように広大である

慈眼視衆生 観音菩薩は常に生きとし生けるもの全てを慈悲の目で見て下さる

観音様は何時も優しい、思いやりの眼を持って私達生きとし生ける衆生を見て下さる。
その観音様のような心を持って生きれば海の如く無量に福が集まる

 

 

法要を営む事によって、ご先祖様を思い出し、感謝の気持ちが湧くと伴に、自分たちの老後についても考えるきっかけにもなりました。

DSC_3738帰りに立ち寄ったレストランでは、サンタクロースが、煙突を覗いていました。

ここも、以前は、老夫婦で営業されていたゆったりしたレストランでしたが、今は、注文をスマホで行う若者向けのレストランに様変わりしました。

只、さすが加古川の田舎にあるレストランなので、美味しいぬか漬け定食がある事も、売りになっています。

私達が立ち寄れる所以です。