着物と茶道 日本の文化ブログ

大徳寺利休忌茶会

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今朝は、6時半出発で、京都北区にある茶道の聖地大徳寺で催される利休忌茶会に行って来ました。

コロナ以前は、毎月利休忌の28日には塔頭5会場で普通に催されていたのに、全く無くなり、ようやく、予約制も含めて、開催されるようになってきました。

平日なので、高速道路も京都市内も渋滞の可能性有り、と考えて早くに家を出たので、玉林院の9時の予約にはたっぷり時間もあり、久しぶりの大徳寺境内を、かつてお茶会をされていた院に出向き、まずは今日あるのかどうかの確認をしてみました。

そのうちの、瑞峯院では、来月は開催します、とはお聞きしましたが、今月は無し。

でもこちらでは、西宮の献茶式茶会で見た、【白雲木】の木を見る事が出来ました。
知らない花を、茶花として、又原木をと続けてみる事が出来て、茶会は無くても感動でした。

私が、大徳寺に行ける季節はいつも仕事が一段落してからになるので、表さんの担当月になってしまう傾向があり、今日も同じくでした。
表さんでは、全国の先生方の持ち回りなのか、今日も埼玉県から来られた先生が、三玄院のお釜を掛けていらっしゃって、本当に脱帽です。
お客さんとして行かせて頂くだけでも、エイッヤーの思いで計画するのに、臨時で行かせて頂けるのは、有難い事です。

9時の予約がしてあった玉林院では、露地草履に履き替えて、露地を歩いて離れの茶室へと案内されました。

菓子 藤の花の絵薯蕷饅頭
花  都忘れ・山ぼうし
軸  【春水満四澤】

小間ではないけども、15名も入れば一杯になる茶室には、釣り釜が相応しく、掛け花の設えも風情があって落ち着いた雰囲気が、朝一番のお席にピタッと溶け込んできました。

この二つの花は我が家にもあるけども、今どうだろうと思い、帰宅後我が家の庭を確認したところ、都忘れは既に咲いていましたが、ヤマボウシはまだまだまだ硬い状況でした。

臨時で入れた三玄院では、結構な広間でしたが、まだ人数がそれ程多くなかった関係で、小間のように使い、しっかり見せて頂く事が出来ました。

こちらでは、水指が印象的で、塗で出来た片口水次型の物で、お目にかかるのは初めてでした。

菓子  唐衣
花   シャクヤク
軸   【彩鳳舞丹霄】

三玄院山門の前では、石田三成公御墓地の石碑を見つけ、桃山期以降の武士や、文人がいかに大徳寺との関りが深かったかをうかがい知る事が出来ました。

 

 

OIPその後、ちょうど今、大徳寺自体の特別拝観をしているので、ツアー形式の中に参加して、普段見る事が出来ない所を、案内の方の説明を聞きながら、見せて頂きました。

いつも、横目で見ながら側を通っていた、利休像が楼上にあると言われている金毛閣(重要文化財)もまたいで通らせて頂きました。

 

 

13921又、天井に、江戸時代の天才絵師狩野探幽斎筆による龍が描かれている法堂(重要文化財)では、手をたたくと、ひゅるひゅるひゅるとこだましてくる、という不思議な体験もさせて頂きました。
まるで、龍の鳴き声のようでした。

「天下一の鳴龍(なきりゅう)」と言われているそうです。

 

 

 

HORIZON_0002_BURST20230428123601234二条城にもあった、唐門(重要文化財)は、明治になってから、聚楽第の遺構から移された物らしく、彫刻や、金具の豪華さ、豊富さに特徴があり、日光東照宮の日暮門の模型となっているそうです。
豊臣秀吉が、贅を尽くして作らせた勢いが感じられるものでした。

麒麟や孔雀、牡丹、波など、様々な動植物や天然物の彫刻が約40種類、色鮮やかに施されている彫刻を鑑賞しているだけで、一日暮れてしまうというところから、【日暮門】と名付けられたそうです。

 

今日も、有意義な一日を過ごせたことに感謝です。