着物と茶道 日本の文化ブログ

明治時代のお雛さん

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朝から夏日になりそうな予感のする日差しの中、大阪天神橋筋6丁目にある、【大阪くらしの今昔館】に出掛けてきました。

着付け教室に来られている方のお家に伝わるお雛さんが展示されているという事で、それを中心に見に行って来ました。

江戸末期にタイムスリップ出来る9階・10階には天井改修工事の為入れなかったのですが、8階では明治・大正・昭和の大阪が大規模な立体模型で作られていて、戦後のバス住宅等全く知らないところもあるかと思うと、私自身が生きてきた時間とも共通するところもあるのですが、それを客観的に見てみると、模型が精巧過ぎる、という点もあるからでしょうか、とても楽しく観覧できるものでした。

 

44138最後に、企画展として、おおさかの明治時代のお雛さんとして目的の物が展示してあり、ママゴトセットのような、食器類も綺麗に揃った状態で毛氈の上に広げられていて、しっかり見せて頂けました。

横の白木のセットは、展示する目的ではなく、実際に子供さんが遊ぶために作られたものだそうで、お雛さんと一緒に展示する道具の他に、手に取って遊んでもよい、ママゴトセットも添えて作られていたとは、初めて知りました。

数年前に、有馬の雅中庵でも見事なお雛さんセットを見せて頂いた事がありましたが、日本の職人さんの技術に脱帽ですね。

これだけの物をご自宅では管理が出来ない、という事で、お願いして今昔館で引き取って頂いたそうですが、これからも、後世の方達に見せてあげて欲しいですね。

 

DSC_3108帰宅して、我が家の庭に出てみたら、数年前に友人が挿し木をしてくれた黒椿が、初めて咲いてくれていました。
まだ、木も小さいし、枝も短いので切れませんが、早く茶室の床花に出来る時が来て欲しいものです。

しかし、ぼちぼち、冬の花が終わり、夏の花に移行し始める頃に、ようやく黒椿は、奥てで咲く、という事は、茶室では出番が少ないのかな・・・