春の花たち

寒い冬が終わりかけ、思いがけず新芽を見つけたときの喜びは、何ともいえない嬉しさがこみ上げてきます。
春の花は、冬の間じっと寒さに耐え、気温の上昇とともに芽を出し、花を咲かせます。
神秘的に思えるこの営みは、私に新しい力を与えてくれます。
少しずつ色々な花が咲き始めると、毎日花たちを見つめ、「今年も会いにきてくれて有難う」と、語りかけてしまいます。

夏の花たち

夏になると、花たちもたくさん水を欲しがります。

私もよく失敗をするのですが、ちょっと油断をしようものなら、あっという間に、枝が垂れ下がり、葉っぱは焼けてしまうものも出てきます。

今日は、この子はどれ位水を欲しがっているのかな!

背が高く伸びすぎて、ヒョロヒョロで、他の子たちに寄りかかって助けてもらっているから、添え木をしてやらないといけないな!とか、、おしゃべりをするように、一つ一つの花たちを見ています。

夏の花は太陽をたくさん貰って開花し、その太陽の暑さに立ち向かうように輝いているように思えます。

秋の花たち

※我が家の花達です…

椿と冬の花たち

椿は茶道でいいますと炉(11月~4月)の時期

1年のうち半年の間 花入れに入れて床に荘ります。

椿が鑑賞されるようになったのは鎌倉時代からといわれていますが、茶道が生まれてから、どんどん種類も増えていったようです。

これほど種類の多い花は他に例を見ないのではないでしょうか。

我が家にも秋から春にかけて楽しめるように、数種類のものを育てていますが、椿の種類からいえば、ほんのわずかです。

梅雨時には既に蕾をつけ、暑い夏の間に時間をかけ蕾をふくらませ、寒くなってようやく開花するのです。

茶道との関連で愛されてきたこともあって、関西で生まれた種類のものも多いようです。

加茂本阿弥 関西では古くから茶花として愛用された蕾は丸く大きい
羽衣椿 大輪で、15枚程の花弁が四,五重に重なっている
胡蝶侘助 京都の社寺に古木が多い
太郎冠者 織田有楽斎遺愛の椿として知られているため、関西では有楽と称される 極寒季の茶花
白侘助 茶花としては最も人気が高い 開いたものを使う
菱唐糸 大阪府池田市木部に老樹があり、宝塚市山本で多く栽培されていた 菱形に見える花弁が特徴
藪椿 北海道以外の日本全国の海岸から山にかけて自生する 茶席の花としては藪椿で始まり藪椿で終るとも言われる