着物と茶道 日本の文化ブログ

月別アーカイブ: 2018年10月

茶道稽古 10月(3回目)

IMG_20181028_090049.jpg IMG_20181028_090802.jpg IMG_20181028_153148.jpg

 

軸      【吾心似秋月】

花       ツワブキ(竹花入れ/兄作)

稽古     中置/貴人清次濃茶付き花月 初炭 後炭 盆略 千歳盆

 

今日の花は、ツワブキ一種のみ。すっきりとしています。
花入れは、数年前に、仕事をリタイアーした田舎の兄が、庭の剪定の為に職業訓練所で学んでいた時に作ったという物です。
貰った時より、竹が変化して渋い色が出てきて、中々に茶室床に合っています。
天然のものは、こうした変化をも楽しめるのだな・・・と思いながら、久しぶりに使ってみました。

今日のお稽古は、午前・午後に分かれて、ハードルの高い貴人清次濃茶付き花月を中心に行いました。

昨夜、急遽マニュアルを作成し、土曜日に一人稽古だった大壁さん以外の皆さんにお渡しし、読み合わせをしてからのお稽古でしたが、この内容の花月は、かなりきついものがありました。
と言いましても、きっと3回位すれば出来るようになると思いますが、始めての今日は、難しいでしたね。

次回からは、炉になりますが、もう一度出来るといいですね。

午前の方と、午後の方が一緒に集う、お昼の時間を使って、私が若い時にお世話になった宝塚にお住いの森田先生から頂いて来た、東レシルックの着物を皆さんで見て、それぞれに譲り渡し出来ました。
お茶をする者にとっては、洗える着物は、画期的で本当に助かります。
全員で、一緒に着れる機会があればいいですね。

又、こうして、次の世代に生かしていけるという事も、喜ばしいことです。

着物ならでは、の事です。

サイズ直しが上がってくるのが楽しみですね。

松平不昧没後200年祭

IMG_20181020_110200_3.jpg IMG_20181020_112322_3.jpg

今日は、1年近く前から、計画していた、【松平不昧公没後200年祭】に参加する為に、早朝から、島根県松江市に
出掛けて来ました。

島根県人として、同郷の私自身の茶道の先生と一緒に、新幹線利用での、日帰り旅行でした。

9時40分に松江駅に到着後、直ぐに、島根県立美術館にタクシーで向かい、国宝の【梅花天目茶碗】等を始め、
不昧公の着眼で蒐集された茶道具を沢山見る事が出来ました。

宍道湖を背にしたこの建物は、ガラス張りの館内から宍道湖が見渡せ、景色をいつまでも見ていたいほどでしたが、次の予定のお茶会の時間が決まっていたので、急ぎタクシーを呼びました。

 

IMG_20181020_125247

予約していた、お茶会は、松平家の菩提寺【月照寺】で行われました。

都会で行われる茶会と少々異なり、とてもほっこりとした茶会で、大きな吹上菊(別名浜菊)が立派な竹花入れに入っていて、我が家の庭で咲く浜菊との大きさの差に驚きました。

彩雲堂製のきんとんと、二服のお茶を頂いてから、ゆっくり境内を散策しました。

境内全域が国の史跡に指定されており、松平家九代までの方の廟所がありましたが、途中で大きな亀が鎮座しているところもあり、驚きました。

 

pro1[1]三番目の目的地【明々庵】に移動したいと思い、タクシーを呼べど、来て貰えない。

覚悟して二人で歩く事に、準備していった地図を再確認して、歩くのだったら、田部美術館に先に行く事に変更して、何とか、無事にたどり着いた。

チケットを購入してから、受付の方に、昼食の事を相談したら、近くにあるけど、お蕎麦が切れ次第閉店になる、との事。

IMG_20181020_145427都会では考えにくいだろう、先に食べに行く事を許して下さり、八雲庵での出雲そばを、無事に頂けました。

再度、田部美術館に戻り、引き続き、不昧公特別展にどっぷりと浸ってきました。

創設者は“日本一の山林王”といわれた田部家の第23代当主田部長衛右門朋之氏です。

外は、白壁、一歩門をくぐると、洋館の建物。

出雲焼の代表、楽山焼や、布志名焼を含めての、茶道具を沢山見せて頂きました。

 

IMG_20181020_150125いよいよ最後の目的地、明々庵に徒歩で向かう。

田部美術館からは徒歩圏内だったので、昼食も取れている事だし、安心して、向かえました。

ここでのお茶会は、チケット申し込み時には既に完売で参加は無理だったので、庵も見学不可かも、という思いで足を運んでみましたが、見学OK。

ここまで、歩いて来たかいがあった。

日の当たるなか、報われた瞬間でした。

 

IMG_20181020_151131

IMG_20181020_150958不昧公没後150年に当たって、使われていた茶室が、この地に移されたそうです。

このローケーションの中、お抹茶を一服頂き、

記念に、「明々庵」のロゴ入り茶杓を購入してきました。

 

 

 

IMG_20181020_160559

何とか時間もありそうなので、又、徒歩で松江城の天守閣まで向かいました。

お城は、時間が残れば、という思いだったのですが、今日は、快晴の中、予定通り全て回る事が出来て、有意義な楽しい一日でした。

お城からは松江駅まで、さすがにタクシーに乗れることが出来て、一安心。

色々な場面で色々な方にお尋ねしながら、二人の旅は、成功しました。

タクシーが拾いにくい、という事は分かりましたが、松江の皆さま、お世話になりました。

いい思い出が出来ました。

有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

茶道稽古 10月(2回目)

IMG_20181014_100249_2.jpg IMG_20181014_100311_2.jpg IMG_20181014_133812.jpg

軸   【東籬佳秋色】

花   浜菊 上臈ほととぎす ほととぎす 藤袴 水引草

稽古  貴人清次濃茶点前 初炭 入子点 大円草

IMG_20181014_122200昨日、夕方いつも通り、犬の散歩をしていたら、秋の七草の一つ【藤袴】を
見つけました。
近くで、畑仕事をされていた方に断って、1本頂いてきました。
以前、育てていた時期もあったからか、久しぶりに見付けた藤袴が、とても
懐かしく感じられ嬉しく思いました。
畑で育てていらっしゃるわけではないようで、自生していたのか、少し
貧弱ではありましたが、根付きで頂けたので、
帰宅後早速、鉢に植えました。

IMG_20181014_160541稽古は、午前は、前回に引き続き、
中置五行棚を使っての貴人清次点と、更好棚を使っての入子点を中心に行いました。

時々、着物で来て下さる方がある
のですが、今日は、井村さんでした。
単の着物を綺麗に着こなして、お点前も花が咲いたようです。

午後は、清水さんの奥伝【大円草】
でした。
難しいお点前ですが、一生懸命にお稽古される姿に感服です。

IMG_20181014_110318

お菓子は、山苞(栗と銀杏)でした。

綺麗すぎて、菓子きりを入れる事のがもったいないくらいでした。

茶道稽古 10月(1回目)

IMG_20181007_093345.jpg IMG_20181007_093402.jpg IMG_20181007_102919.jpg

 

軸  【掬水月在手】

花   白楽天ほととぎす アメジストセージ 三時草

菓子  紅葉(福助堂製)

稽古  五行棚での貴人濃茶点前 貴人清次濃茶点前 初炭 後炭 茶箱月

 

IMG_20181007_162157作月は、台風の為に2回目の茶道稽古を中止したので、久しぶりのお稽古でした。

一機に涼しくなり、風炉名残の中置きの季節になってきました。

お菓子も、しっかり季節が進んでいます。

貴人点の為の高杯菓子器に盛りつけてあります。

 

 

 

IMG_20181007_154750点前座に木火土金水が含まれる宇宙が存在する、と言われる五行棚を使ってのお稽古は、何だか夢があります。

茶道とは、手順を覚えるだけではなく、綺麗なお点前をする事も大切なのですが、最近皆さんのお点前がかなり向上してきており、お互いに刺激し合って
意識をしながら、磨いていかれる姿に、私も責任を感じるほどです。

 

 

 

 

IMG_20181007_162420先月の分まで今月は、挽回ですので、引き続き五行棚で頑張りましょう。